信念対立研究に取り組みはじめたワケ


ぼくは作業療法士です。

作業療法士の役割は、障害をもつ方々の作業・生活の支援です。

そんなぼくがなぜ、信念対立研究に取り組みはじめたのか。

これまで、いろんな媒体で書いたり、講演などで話したりしているので、すでによくご存じの方もいらっしゃると思いますが、改めてブログでも書いておきます。

この事象に強く関心をもったきっかけは、精神医療の現場でぼく自身が信念対立で苦しんだ経験にあります。

ぼくは、精神障害領域の作業療法士として働きはじめました。

クライエントへの作業療法で悩むことも当然たくさんありましたが、それよりも多職種連携などに代表される人間関係や社会関係の軋轢でとても苦労しました。

皆、クライエントの治療・支援という大きな方向性は了解している。

なのに、なぜか不毛な争いは耐えない。




不毛な争いが起点になって、不信感は募るし、ストレスはたまるし、燃え尽きそうになる。

しかも、差別という問題も非常に生々しくのしかかってくる。

当時のぼくは、作業療法士が作業療法士として働くためには、作業療法の知識・技術以外に、何かもっと別の知識・技術を習得する必要があると強く感じました。

しかしそのころは信念対立という概念を知らず、また信念対立解明アプローチもなかったので、ひたすらしんどかったですね。

で、作業療法士になって3年目ぐらいのときに構造構成主義を知り、そこで信念対立という事象が根本問題であると位置づけられていると理解し、「これだ!」と思って信念対立解明アプローチの体系化に着手しはじめました。

まだ道半ばですけども、ぼくが信念対立研究に取り組みはじめた理由は精神医療で味わった苦労にあるのです。

ぼくが引退する頃には、クライエントの作業・生活を支援するために、様々な立場の人たちが協働できるシステムが一般化していたらよいなぁと願っていますし、それの実質化にぼくたちの取り組みが少しでも役立てばよいなぁと考えています。