研究の賞味期限



研究法には理論研究、文献研究、量的研究、質的研究、混合研究などがあります。

研究の賞味期限は研究法に相関的に規定されます。

例えば、理論研究。

よくできた理論研究ならば50年、100年ぐらいは余裕でもちます。

本当によくできた理論研究に限れば、1000年経っても、2000年経っても朽ち果てることなく輝き続けます。

まともな理論研究者は、時空を超えた理路を構築するために、人生をかけた勝負に挑むわけです。

そのうち、目標を達成できるのはごく一部の天才であり、そうでない人が作った理論はそう長くもちません。

理論研究の賞味期限はとっても長いのです。




他方、その他の研究法の賞味期限は分野にもよりますが、だいたい5年も経てば古びてきます。

競走の激しい分野ならば1、2年もつかどうかってところでしょう。

逆に、競走がそれほど激しくない分野ならば10年ぐらいはもつかもしれません。

それでも、理論研究に比べたら賞味期限は短いものです。

賞味期限の長短は研究法の優劣を意味しません。

保存食と生鮮食を比べて、保存食が絶対に優れているとは言えないのと同じです。

優劣は関心や観点に相関的に決まるものであって、長いから優れている(あるいは短いから優れている)と断定することはできません。

大切なことは、研究の賞味期限は研究法によって異なる可能性がある、と理解しておくことです。

でないと、しょうもない信念対立に巻き込まれますよ。